おもちゃ屋さんや、家電量販店の模型コーナーに行くと必ずある塗料棚
色とりどりの塗料の小瓶が並んでいてとてもきれいです。
しかし、いざプラモデルを塗ろうと思うとどれを選べばいいのかわからない…
たくさん種類があるけど、どう違うかがわからない…
そんな、あなたのために今回は、プラモデルやガレージキットに使われる塗料について紹介していきます。
塗料の種類は大きく分けて3種類
プラモデルなどに使われる塗料の種類は、大きく分けて3種類
①ラッカー系塗料
②エナメル系塗料
③水性塗料
の3種類です。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、それらを下記で紹介します。
ラッカー系塗料
ラッカー系塗料は、有機溶剤(いわゆるシンナー)が使われている塗料です。一般用のラッカー系の溶剤とは違い、プラスチックを侵食しない程度の強さのものが使われています。
色数も多く、各種プラモデル塗料メーカーから販売されているので手に入りやすくもあります。
メリット
・塗膜が他の種類の塗料に侵されにくい(塗膜が強い)
・乾くのが速い
・色数が多い
・塗料の食いつきがいい
デメリット
・有機溶剤の匂いが強い
・薄めたり、洗浄したりするのに、専用の溶剤が必要
・他の種類の塗料に上塗りできない
いわゆるスタンダードなプラモデル塗料です。溶剤の匂いが強いので、専用の防毒マスクは必須です。家族などがいる環境での塗装は、はばかられる塗料でもあります。
ラッカー系塗料の商品
Mr.カラー
模型コーナーで必ずといっていいほど取り扱っているラッカー塗料
色数も多く、入手もしやすい。筆者のメインラッカー系塗料
タミヤカラーラッカー塗料
こちらも模型コーナーでよく取り扱っているラッカー塗料
タミヤ製プラモデルでは指定色があるので、選びやすいですね。
ガイアカラー
こちらは大きな模型店やコアな模型店でしか見かけないラッカー塗料
でも質がよく、筆者のメタリック塗料はほぼこれ。
フィニッシャーズカラー
こちらはかなり扱っているお店が限られるラッカー塗料
上手な人が使っているイメージ(笑)
筆者は使ったことがないので、使用感はわかりません。
エナメル系塗料
エナメル系塗料は、油性の塗料で、色のノビがよく、筆塗りに適しています。エアブラシ塗装ももちろん可能です。ガンプラなどのメカ系のプラモデルでよく使われるスミ入れにも適している塗料でもあります。ただし、エナメル系塗料の溶剤はプラスチックを侵食する塗料でもあるので、扱いを誤るとプラスチックが割れたりします。
メリット
・発色がいい
・色のノビがいい
・他の種類の塗料に上塗りできる
デメリット
・乾くのが遅い
・薄めたり、筆等の洗浄をしたりするのに、専用の溶剤が必要
・溶剤がプラスチックを侵食する
・独特の匂いがする(油絵の具系)
こちらもプラモデルではスタンダードな塗料です。役割がラッカー系塗料とはやや異なるので、メインで塗るよりは、スミ入れやウェザリング、ウォッシングなどの各種塗装技法で使用されることが多い塗料です。
エナメル系塗料の商品
タミヤカラーエナメル塗料
模型コーナーで必ずといっていいほど取り扱っているエナメル塗料
色数も多く、入手もしやすい。筆者のメインエナメル系塗料
スミ入れ用に最適に調整されたものも出ています。
ガイアエナメルカラー
あまり近所の模型コーナーでは見かけないエナメル塗料
メーカーは乾燥が速いと謳っていますが、比較の話で、ラッカーに比べるとやはりしっかり乾燥時間をとった方がいいです。タミヤエナメルにはない蛍光色があります。
水性塗料
水性塗料は、水性の名前の通り、水で薄めることができる塗料です。もちろん専用の薄め液もあります。水で薄められることが最大の特徴で、子供から大人まで安全に扱いやすい塗料です。塗料が乾燥した後は耐水性となり、水で色が落ちるということはありません。
メリット
・水で薄めたり、洗浄したりできる
・匂いがない
デメリット
・他の種類の塗料に比べ、色数が少ない
・他の種類の塗料に上塗りできる
・塗料の食いつきがよくない
・乾くのが遅い
どなたでも使える種類の塗料の代表格です。全部これで塗装というよりは、補助的や部分的に塗装する、という場合に使えます。
水性塗料の商品
水性ホビーカラー
模型コーナーで必ずといっていいほど取り扱っている水性塗料
手に入れやすいので、最初の水性塗料におすすめです。
タミヤカラーアクリル塗料
こちらも模型コーナーでほぼ見かける水性塗料
こちらも手に入れやすいですね。
以下の2つは水性塗料になりますが、上で紹介した水性塗料とはやや異なり、かなり高品質な水性塗料になります。
シタデルカラー
ミニチュアゲーム『ウォーハンマー』等の塗装用に開発された水性塗料
独特な色名と、塗料の種類で、ミニチュアを塗装するのに適した塗料
このシタデルカラーに関しては、別で記事を書こうと思います。
ファレホ
こちらも水性塗料ではありながら、乾燥が速く、塗膜も強い高品質な水性塗料
上のシタデルカラーとよく比較されるものの、筆者は未使用なので、こちらもいつか使ってみたいですね。
下記は各種塗料の重ね塗りの対応表です。
◯は重ね塗り可能、△は可能だけど塗り方によっては下塗りを侵す、✕は下塗りを侵すので不可
なので、基本的にはメインにラッカー塗料、スミ入れにはエナメル塗料、ワンポイントで水性塗料を使うと良いのではないでしょうか。
各塗料を上手に使い分けて、素敵プラモデル・ガレージキット塗装ライフをお送りくださいね。