先日(6/30)に発売された『ガンプラ撮影テクニック』(高瀬ゆうじ著・玄光社)

昨今、SNS映えが求められる時代にぴったりな1冊を紹介します。

書名にはガンプラとありますが、各種フィギュア、ミニチュアなどにも活用できると思い、購入しました。

そもそもガンプラとは

ガンプラとは、機動戦士ガンダムを始めとした、ガンダムシリーズに登場するメカニックのプラモデル。ガンダムのプラモデル→ガンプラ、という訳ですね。大きな特徴としては、接着剤が不要なスナップフィットキット、つまりパチッ、とはめればパーツ同士を組み立てられる、という比較的お手軽なプラモデルという点が挙げられます。また、購入層に合わせた各種グレードがあり、HG、RG、MG、PGなどのグレードがあり、スケールも各グレードで1/144,1/100、1/60と統一され、同じグレードの商品を選べば、主人公機とライバル機の大きさも合わせられる、という訳ですね。

ガンプラについて詳しくは下記リンクを参照してください

ガンプラ/バンダイホビーサイト

撮影テクニックだ!

内容は大きく2章で、準備編と実践編。

準備編では、各種機材の説明や便利アイテム、ライティングの基礎知識などの紹介。

各種機材は、プロカメラマンのカメラや照明機材などの説明なので、知識としては面白いですが、プロ仕様の高級な機材なのでとても手が出せません…

ライティングの基礎知識は、どこから照明を当てるとどのような効果が得られるのかが画像ともに紹介されていてとても参考になります。

実践編では、全部で23の作例とともに、それらのセッティングやポイント、背景やセットの作り方などが分かりやすく掲載されています。

特にガンダムのアニメにもありそうな印象的な背景(例としては、砂漠、市街地戦、宇宙、水中、飛行中)の撮影方法は必見です。作例の多くのガンプラはあえて素組みにスミ入れ程度で、比較的プレーンな状態のキットを用いることで撮影テクニックの部分が最大限伝わるように工夫されています。(もちろんガッツリ手の入ったガンプラの写真もありますよ)

背景は主に写真を加工してプリントしたものが主で、これはすぐにでも使えそうなテクニックです。また、PCのモニターをそのまま背景にすることで、大空を飛翔するガンダムなども紹介されています。モニターを使用するのもすぐに真似できそうです。

あとは画像編集ソフトによる画像加工などの作例もあります。ガンダムの動きを表現するために背景をブラしたり、バーニアの光を足したりするのもちょっとがんばればできそうです。

さっそく実践だ!

と、いうことで、さっそくモニターを背景にフィギュアを撮影してみました。

参考までに、以前撮った写真を載せますので、比較してみてください。いわゆるビフォーアフターです。

S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダーディケイド

いつもは単色の黒背景か白背景だったのですが、今回ちょっと情景チックに撮ってみました。

S.H.Figuarts(真骨彫製法) 黄金騎士ガロ(冴島鋼牙)
S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダーW サイクロンジョーカー + S.H.Figuarts ハードボイルダー

冒頭にも述べたように、ガンプラのみならず、特に可動フィギュアにも応用できそうな内容でした。

上記は2点ともヒーローフィギュアを用いましたが、かなり楽しく写真が撮れました。

さらに自分のイメージを追求して背景を含めて、写真を作り込む、という楽しみ方を見いだせそうです。

ちなみに今回の撮影環境はこのような感じに。後ろにモニターです。

さて、今回のレビューいかがでしたか。

個人的には本書のはじめに著者の高瀬ゆうじ氏が書かれた『難しく考える必要はありません。ガンプラが良い顔してると思ったらシャッターを切ってください。最高の1枚が撮れるはずです。』という文章に感銘を受けたので、これから写真を撮る際には、良い顔を撮ってあげようと思います。