どうも、また無添加泰平です。
さて今回のブログのネタは
「原動機付自転車での旅」
先日、とある友人が原付旅に興味を持っていて、私の経験を話したら面白そうにしていた。
そんなわけで、ちょいと詳しくブログにしてみようかと思ったわけでして。
私の自身の原付旅を振り返りながら、原付旅の面白さを今回は紹介してみようと思います。
原付の免許は大体の人がありますし、気軽に遠出してみると意外と面白いかもしれませんよ。
それでは
「無添加泰平の原付旅のススメ三重編」
始まります。
まずね、旅は楽しいよ、旅行じゃなくて。計画とかなく、なにかを見つけながら進んでいくのが冒険者になったようで。原付はそういうのにぴったりだと思う。
思い立った時に出発できるのが原付旅の良いところだ。電車と違って時間を気にしなくていい。行き先も決まらないままリュックに入るだけの荷物で旅に出る。
私が旅に出たのは大学院の教授から今日の授業は無しにするわ、と電話を受けた時だった。
その時分、私は愛知の真ん中ほどに住んでいた。2日ほどの暇を得た私は道をまっすぐ進んでみようと旅に出た。
その日は天気の良い10月の初頭。正午の日光を浴びて半袖で走りだす。すこし火照った肌を撫でる風の心地よさも原付の良さ。
自転車と違い、必死にペダルを漕ぐ必要もなく座りしままに風を楽しむ。
そもそも原付。急ぐ旅でもない、気持ちが良いのでのんびりと走る。後からやってくる乗用車は若干煽り気味に抜かしていく。でかいトラックのタイヤが私の横を通る時はそこそこに怖さもある。
まあ、これも原付旅の味わい深いところでしょう。
さて、こういう旅で困るのは宿。まあ、お金があれば適当にビジネスホテルでもなんでもいけるでしょうが、私の手持ちの路銀は心もとない。
かといって一睡もしないわけにもいかんので、その時は早めの時間に偶然見つけた銭湯に入り仮眠をとった。
その場その場の決断で旅が進むのがバカらしくも楽しい。
そして夜はひたすら走った。
特に行き先も決めぬ旅だったが、ふと行き先が決まった。
伊勢神宮に行ってみよう。
道路脇の看板に書かれていた。そういえば意外と行ったことのなかったそこに行ってみようと思った。
三重県を走っていたのだから出会ってもおかしくないその単語。だが、すっかり考えてもいなかった。
行き先は決まったが、時は深夜。
今すぐ乗り込むわけにもいかず、時間を潰そうと私は付近を走ってまわった。
しかしまあ、仮眠しかしていないので、やがて眠くなった。適当に道端に原付を止め、雨がギリギリ防げるかなと言ったところ木の下で寝た。
原付は車と違い駐車場所には困らんが、寝る時は少々不便だ。
翌朝、目をさましてからはほぼ観光だ。付近を散策したのち、伊勢神宮に行く。内宮、外宮をまわり、土産を買って昼過ぎになった。
なんとなくの達成感を得た私はそろそろ帰るかという気になっていた。しかし同じ道をちんたら帰る気もなかった。そう私は原付で走りながら帰り道に良さそうな案を見つけていた。
愛知の渥美半島行きのフェリーの看板を見た時にそれを帰りに使おうと決まっていた。
こういう旅はとかく同じ道で帰りがちなのに対して、この案ならばまったく違う道を通れるというのは魅力的である。
早速、伊勢神宮から港へと向かう。
気分は意気揚々とスタートしたが、気づけば雲行きは怪しかった。ぽつぽつと降り始め、だんだんと雨は強くなっていった。
昨日は暖かく気持ちのよい天気と思っていたが、やはり10月。こうなると寒い。
原付故に風は容赦なくあたる。
風も天気も昨日とはうって変わった。私は寒くてたまらなくなってきた。結構本気で震えながら港への道の途中で見つけたスーパーの軒先で雨宿りをした。現地の方々は私に奇異の目を向ける。
自販機で買った温かいココアは生き返るようだった。気力は戻れど、天気は変わらず。スーパーの軒先に住み着くわけにもいかぬ。
気乗りしなくとも、進まねばならのが、原付旅。すこし小降りになったかなという時を見計らいアクセルを握る。
しかし、所詮小降りになったかなと思う時なんてすぐ後にまた強めの雨が降るもので。
港に私がついた頃には結構濡れておりました。
フェリーに乗るとあまりやることはなかった。雨で見晴らしも良くない海を見た後、広めの場所を占拠し寝ていた。自分以外の客はわずかで非常に穏やかに寝れた。
渥美半島についてからは、もう夕方。日も沈み始めていた。色々寄り道をしてみようかとも思ったが、結局濡れた服では寒すぎてそれどころではなく、まっすぐに帰りたかった。
スピードを上げれば寒くて凍えるが、スピードが遅ければなかなか家に着かぬという苦難を乗り越えて私は帰宅したのだった。
結論、原付旅には自動車や電車などにない楽しさがある。一方でデメリットも大きいと私は思う。(自分が無計画すぎるのもある)
しかしそれらをひっくるめた思いもよらぬ旅になるのが魅力なのだと私は思う。
そして、原付旅から帰ると自分の家のありがたみがよくわかるのも、素晴らしいところ。
さて、今回はここら辺で。
最後まで読んでくれた方がどれほどいるかわかりませんが、
ありがとうございました。
またの次もお楽しみに。