同人業界冬の年。
コミックマーケットが夏冬2回とも中止となり、大小様々な即売会が延期・中止ラッシュとなる、暗黒の年となってしまいました。
コミティアやサンシャインクリエイション等の大型のイベントが継続のためのクラウドファウンディングを行う程の大打撃だったようです。
そんな厳しい状況ですが、先日、同人誌の即売会に参加することができました。
イベント会場で色々な対策を行いましたので、覚書代わりにまとめておきます。これからのイベント参加の参考になれば幸いです。
簡易ビニールパーテーション
コンビニやスーパー等でおなじみのビニールパーテーション。飛沫防止のために用意しました。
もともと即売会用に用意していたキッチンラックに、100円ショップのつっぱり棒とビニール袋をとりつけた簡単なものです。
このキッチンラックもなかなか便利です。高さを調節できるし、分解して持ち運びできるのでそこまでかさばりません。
このラックの左右にテープで棒を固定し、長さを合わせてビニール袋を張るだけ。安上りで荷物のスペースも取らず、簡単に設置できるのでおすすめです。
見本誌QRコード
展示繋がりでもう1つ。
自分は普段の同人誌即売会で、頒布する同人誌の1冊にビニールカバーをかけて「見本誌」として置いておくようにしています。
しかし、「不特定多数の人が同じものを触る」ということを回避するため、見本誌を置かずに手持ちのスマートフォンでサンプルを読むことができるようにしました。
タブレットで中身のスライドショーを流すということも普段は行うのですが、成人向け漫画の中身をディスプレイに映すわけにはいかないので。。。
あらかじめ本文の一部をTwitterで公開しておいて、そのツイートへのリンクをQRコードにしてお品書きに記しておきました。
一般参加者の方は自分の手持ちのスマートフォンでサンプルを読めるという算段です。
しかし、いくつか難点もありました。
①全ページ読めない
今までの即売会では、見本誌として置いたものは本文を全て読めるようになっていました。しかし今回の場合では、WEBに公開して個人の端末で読めるようになっている以上、全文をサンプルとして公開することができませんでした。見所をどう乗せるかが悩みどころです。
②ちょっと面倒
見本誌はサっと手を伸ばせばすぐに読めますが、QRコードの見本だとわざわざスマートフォンを取り出してカメラを起動して読み込まないといけません。一般参加側としては、これはちょっと面倒。「ふと目に留まった作品にすっと手を伸ばせない」というのは読む側としても描く側としても辛い所です。
サークルスペースの前でスマホをずっと開いているというのも、なんとなく気が引けるかもしれません。
③そもそもあまり読まれなかった
個人的なケースかもしれませんが、そもそもスマートフォンでQRコードを読み取ってサンプルを読むという人が少なかったです。
ずっと確認していたわけではありませんが、約5時間のイベントの中で、自分が確認できたのは4~5名というくらいでした。
「この本のサンプル読めますか」と尋ねてくる方もいたので、一部だけでも読めるようにしたのは全く意味が無かったわけではないでしょうが、難しいところです。
おつりトレー ×2
即売会では現金のやりとりをするため、他者との接触を最小限にするために用意しました。100円ショップで売っているものです。
昨今のイベントでは「お釣りが出ないようにお願いします」とするサークルも少なくありません。自分もできればそうしたかったのですが、端数の出る金額の頒布物もあったので、釣銭も用意していました。(一応、お釣り用の小銭・紙幣は全て分け、消毒しておきました。)
おつりのやりとりをするため、少しでもスムーズにできればとトレーを2つ用意しておきました。
これは別に無くてもよかったかもしれません。あって不便ではないという程度でした。
フェイスガード
パーテーションも設置しましたが、やりすぎて悪いことは無いだろうということで飛沫防止のためのフェイスガードを装着していました。
フェイスガードと一口で言っても、色々なタイプがあるようです。サンバイザーのようにかぶるタイプが多いようですが、個人的には眼鏡タイプがおすすめです。
眼鏡型がおススメな理由は2つあります。
①取り外しが便利
飲み物を飲む時など、一瞬外す時に眼鏡型便利でした。
サっと取り外しできるだけでなく、太ももにはめれば置き場所にも困らないし物同士の不要な接触も無い。
使用可能な空間が限られるサークルスペースの中では、地味ですがかなり助かりました。
②空気の通り道がある
私が参加したのが夏場の即売会だったということもあり、またマスクも同時に装着していたため(マスクとフェイスガードの併用にどこまでの効果があるのかは分かりませんが。これも一応。)フェイスガードと顔の間に熱がこもり、非常に暑い思いをしていました。
次に紹介する首かけ扇風機で下から風を送ることで熱を逃がすことができ、不快感をかなり軽減することができました。
首かけ扇風機
USB充電の、首からかける扇風機。
こちらは熱中症対策。季節がかわれば不要なものですが、夏場のイベントでは大活躍でした。
ホームセンターで売っているものを買いましたが、Amazon等でも2000円前後で購入できるようです。
携帯型なので風はそこまで強くありませんが、あると無いとでは大違い。イベント中は、フェイスガード内のこもった熱を入れ替えるために使っていました。
ビニール手袋
アルコール消毒を頻繁にすると手が荒れるかも。ということでビニール手袋も装着していました。ポリエチレンタイプで、100枚入りのものをホームセンターで購入。休憩の度に外してポイポイ捨てていました。
ビニール手袋といっても色々タイプがありますが、何が一番良いかは人それぞれかもしれません。まだまだ研究中です。
手荒れは防ぐことができましたが、手汗はめちゃくちゃ出ました。
というわけで、簡単ではありましたが即売会に用意していったものの紹介と感想でした。イベント参加のご助力になれば幸いです。
油断できない状況がずっと続いていますが、体調に気を付けながらこういう活動も楽しんでいきたいところです。
1人ひとりが工夫をして、この冬の時代を乗り切れるよう、願っています。来年はコミケとコミティア行きたいな!!!!