今回はプラモデル等の表面処理について紹介します。

表面処理とは?

表面処理とは、字の如く、表面を処理するわけです。

意味不明ですね。

ようするに、プラモデルの表面をサンドペーパーや鉄ヤスリなどを使って磨くのです。

なぜか?

それは、以下の3つの理由のためです。

①塗装が剥がれにくくなる

②表面がしっかりとした面になる

③C面を落としてエッジを立たせる

①塗装が剥がれにくくなる、について

ヤスリ等でプラモデルの表面を磨くと細かい傷がつきます。どんなに細かい目で磨いたとしても、そこには目には見えないレベルで傷がついています。その傷により塗料の定着が良くなり、塗装が剥がれにくくなるのです。

しかし、これは塗装派にしかメリットがないので、

②表面がしっかりとした面になる、について

プラモデルは、プラスチックモデルの略。ということで材質はプラスチックです。プラモデルは、液状のプラスチックを型に流して固めるわけです。が、その成型の過程で、どうしても微妙な歪みがでてしまいます。その歪みを、ヤスリがけにより取り除こうというのです。

プラスチックは固まるときに微妙に収縮します(ヒケといいます)ので、そのヒケを取り除きます。

また、型の合わせ目になったところに線(パーティングラインといいます)ができるので、そのパーティングラインを取り除きます。

こうした表面処理を行うことで、面がより面になり、完成度をグッとアップさせることができるのです。ロボットものなんかにはオススメです。

③C面を落としてエッジを立たせる、について

C面とは、プラモデルメーカーが安全基準や、面を増やして視覚的な情報量を増やすためにつくる面のこと。

そのC面を表面処理により削り落としてしまおう、ということなのです。

すると、よりエッジが立つので、カチッとして見えることが多くなります。

モノによってはハードなボイルドな感じも出るかもしれません。

具体的なやり方

これについては好みもありますし、全てのC面を落とさなくてはいけないわけではありませんが、知っておいて損はないはずです。

ヤスリがけによる表面処理を行う方法としては、紙ヤスリ(サンドペーパー)や鉄ヤスリによるヤスリがけがあります。

紙ヤスリを使う場合は、平面においては、当て木をしてやります。

当て木は、木という字を使っていますので、もちろん木の板でもいいですが、ある程度の硬さのある平面ならなんでもいいと思います。

ちなみに僕は、ゴッドハンドからでている「FFボードアクリル」を使っています。番手により色を変えて使っているので便利です。

だいたい400番→800番→1000番(ここまでやらないときもある)という感じで番手を使い分けます。ちなみに番手が低いほど荒いヤスリです。

水につけながらヤスリがけすると、粉が散らずに、かつ、紙ヤスリも長持ちします。水研ぎというやつですね。

鉄ヤスリによる表面処理は、僕はよっぽどパテ埋めなどでガッツリ修正したいときしか使いませんが、高価な鉄ヤスリならフィニッシュまでいけるのかな?

また、曲面の表面処理をしたいときは、スポンジヤスリを使うと効率よくできます。

僕のオススメは、ゴッドハンドから出ている「神ヤス」です。めっちゃ使い勝手いいです。

神ヤス…まさに神!

C面を消したいときは、慣れない間はあらかじめ色を塗っておくと、削り過ぎや、歪な形になるのを防ぎやすいと思います。

表面処理は絶対にしなくてはいけないわけではありません。が、以上のように、表面処理にはメリットもたくさん存在しますので、気になった方は、ぜひチャレンジしてみてください。