ナーフ【NERF】は、アメリカのハズブロ社が製造・販売している銃型のおもちゃです。

ダーツと呼ばれる発泡ウレタンと軟質樹脂でできた弾を発射できる機構を備えています。

そんなナーフを迷彩柄に塗装する方法を紹介します。

ただし、ナーフの分解・組み立てを行うので、挑戦される方は自己責任にてお願いします

準備物

①プラスドライバー

ナーフの分解・組み立てに使用。

②脱脂用クリーナー

強力な洗浄力のブレーキクリーナーやパーツクリーナー。

表面についている油分や汚れを落とすクリーナーです。

③クレンザー

上記のクリーナーを落とすために使用します。

中性洗剤が含まれているものがオススメ。

④マスキングテープ

塗装時に使用します。

幅広なものがオススメ(10mm以上)。

⑤塗料用プライマー

塗料の定着力を高めるものです。

さまざまあるが、タミヤのメタルプライマーが手に入れやすいです。

⑥サーフェイサー

塗装時の下地材です。

プライマー成分入りだとより安心できます。

⑦塗料

今回は、迷彩用に2色、グリップや銃口用に3色の計5色用意しました。

実践される方は、お好みで色をチョイスしてください。

選んだ塗料の種類によっては、薄め液や洗浄液が別で必要です。

⑧筆orエアブラシ

塗装時のメイン道具です。

今回は圧倒的にエアブラシがオススメですが、筆でもできなくはないです。

⑨グリス

組み立て時、駆動部に差します。

⑩ゴム手袋

手指の保護用。

⑪塗装用マスク

塗装時の保護用。

溶剤入りの塗料を扱う場合は必須です。

迷彩塗装の作業工程

1.分解

まずはナーフを分解します。分解前・分解中に写真を撮って、後から組み立てられるように備えます。

ビスやバネなどは無くさないように、百均のアクセサリーケースなどで管理するといいです。その際、どこのパーツかメモしておくとなおいいです。

バネや細かい部品をなくすと、最悪動作しなくなることもあるので、部品の管理はとても大事です(経験談)

2.洗浄

脱脂用クリーナーで塗装をするパーツを洗浄します。その際、ゴム手袋を着用して行います。また電動系のパーツは絶対にクリーナーや水をかけないようにします。

その後、クレンザーで磨き洗いをして、クリーナーを完全に落とします。完全に落とさないと塗装できません。

パーツを洗浄したら、しっかり乾燥させます。

3.プライマー塗布

ここからは、塗装用マスクを着用します。

塗装するパーツにプライマーを塗布します。プライマーや塗料を塗布する際は、クリップなどで持ち手をつけると、作業しやすく、手も汚れにくくなります。

プライマーもしっかり乾燥させます。

4.サーフェイサー塗布

プライマーを塗布したパーツにサーフェイサーを塗布します。上塗りに影響するので、異なる色があるパーツの場合は特に念入りに塗布します。

サーフェイサーもしっかり乾燥させます。

5.迷彩色1の塗装

 迷彩色1を塗装します。ちなみに迷彩色1とは、画像でいう水色です。迷彩の模様に該当する色を先に塗ります。ここもしっかり乾燥させるポイントです。

6.マスキング

マスキングを迷彩模様に切り抜き、迷彩色1を塗ったパーツに貼っていきます。

その際、迷彩柄の参考画像などを見て、配置を決めます。

7.迷彩色2の塗装

 マスキングを施したパーツに迷彩色2を塗装します。迷彩色2とは、画像でいうグレーです。迷彩のベースに該当する色を後から塗ります。

触っても塗料が剥がれない程度に乾燥させたら、マスキングテープを剥がします。

このタイミングが難しいですが、半乾燥の状態でマスキングテープを剥がすのが、マスキング塗装成功のポイントです。ちなみにこの時、マスキングテープと一緒に塗装が剥がれてしまったら、洗浄がきちんとできていなかった…ということです。マスキングテープを剥がしたらしっかり乾燥させます。

8・その他の塗装

迷彩柄にしない部分を塗装します。差し色や金属色を入れるとより完成度が上がります。今回は、グリップと銃口に黒鉄色、パイプパーツにスーパーファインシルバー2を使用しました。メタリックカラーの下地にウィノーブラックを吹いています。

この塗装もしっかり乾燥させた上で、すべての塗装したパーツにつや消しクリアーを吹きます。つや消しクリアーを吹くと、おもちゃっぽさが消える上に、塗面のコーティングにもなります。クリアーもしっかり乾燥させます。

9・組み立て

最後に、駆動系の部分にグリスを差して、組み立てます。洗浄の工程で脱脂をしているので、あらかじめ塗布されている必要な油分もすべて落とされています。なので、このグリスアップは重要です。他にも塗装したパーツ同士が擦れる箇所にもグリスを薄く塗っておくと、塗膜の保護にもなります。

組み立てたら、完成です。

さて、ナーフの迷彩塗装はいかがでしたか。

なかなか難しい部分もあると思いますが、塗装されたものを持つというのも特別感があって嬉しい部分だと思います。

今回は迷彩柄の紹介でしたが、他の塗装にも応用ができます。

今回の記事で紹介しているナーフは造形工房QunQunのオンラインショップにて販売中です。

もちろん造形工房QunQunでは、ナーフの塗装の依頼も承っておりますので、お問い合わせフォームより、お気軽にご相談くださいませ。