2020.10.28に記事の追記をしていますので、以前に読まれた方はもう一度、最後までお付き合いください。
最近自作のフィギュアや依頼品を制作するのに重宝しそうなツールを買いました。
その使用感をレビューします。
センタードリラー
今回レビューするのは、ハイキューパーツから販売されているセンタードリラーです。このセンタードリラーは2mmから5mmのプラ製丸棒の端面と側面に1mm径の穴開けを補助してくれるツールです。
手作業での制作において、細い丸棒に穴を垂直に開けるというのは至難の業です。
そこで本当に使えるのか!という期待も込めて買ってみました。
開封しました。
左から5mm→4mm→3mm→2mm用の穴と溝があります。
初めて使用する際は、穴の内部のメッキを剥がすために、一度1mmのピンバイスで開口しなくてはならないようなので、丸棒は何もセットせず4箇所穴にピンバイスを通していきます。
さて、無事開口できたので、早速手持ちのタミヤ製の5mm、3mm、2mmの丸棒に穴を開けてみます。
まずは、5mmの端面に穴を開けます。
センタードリラーにセットして、ピンバイスをゆっくりと回していきます。
穴が空きました。画像では見えづらいですが、中心に穴が空いているように見えます。これはすごい!
続いて5mmの側面にも穴を開けます。
センタードリラーの5mm径の穴に丸棒をセットし、ピンバイスで開口。
いけますね。きちんと中央に垂直に穴開けできているように見えます。
次は3mmの端面。
余裕です。きちんと中央に開口できているように見えます。
続いて側面にも。
ここで問題が!
センタードリラーの3mm径に、手持ちの3mmの丸棒が入りません。
かなりキツキツで、少ししか入らないのです。
一応、丸棒のサイズをノギスで図りましたが…やはり3.0mmですね…
気を取り直して、2mmも穴開けしてみます。
まずは2mmの端面。
うーん、さすがに穴は中央ではないですね…
2mmの側面は…
やはりセンタードリラーの2mm径には、手持ちの2mmの丸棒はキツキツで入りませんね…
結果としては…
5mmの丸棒は、端面も側面も高精度で穴開けができました。
3mmの丸棒は、端面はできましたが、側面はそもそもセンタードリラーに丸棒が入りませんでした。
2mmの丸棒は、端面は中央ではありませんが、穴開けはできました。側面は3mmと同じくセンタードリラーに丸棒が入りませんでした。
これが仕様なのか、個体差(不良品?)なのかは分かりませんが、丸棒もタミヤ製のものなので、丸棒の精度が悪いということもないのではないでしょうか。
使用頻度としては5mmが多いのですが、やはり3mmや2mmも使えるに越したことは有りません。
一度、ハイキューパーツに問い合わせをして、再度検証してみたいと思います。
2020.10.28追記記事
先日、ハイキューパーツに問い合わせたところ、タミヤ製のプラ棒だと公差で大きいことがあるので、ウェーブ製かエバーグリーンのプラ棒を推奨している…という回答を頂いたので、ウェーブ製のプラ棒を入手してみました。
ウェーブ製のプラ棒は4mm径もあるので、それも入手しました。
さて、まずは2mmの側面リトライ…
おぉ!スルッと入りました。感動です!
3mmの側面も…
余裕で入りました!
当然4mmも…
ここまで来ると、安心感すら覚えますね。
端面の穴開けもリトライします。今回は分かりやすいように、各径の端面を赤く塗装しました。
まずは2mmの端面を…
目視ですが、しっかり中央に穴が開いているのではないでしょうか!
続いて3mmの端面もリトライ!
こちらも、目視ではありますが、中央に開いているといってもよいと思います。
最後に4mmの端面も開けますが、もう結果は見えているようなものです。
やはり目視ですが、中央に開いていると言えるでしょう!
結果まとめ
センタードリラーの使用感としては、非常に精度の高いプラ棒の穴開けが可能である、ということが分かりました。
ただし、どこ製のプラ棒を使うかによって大きく結果が変わる…という点も改めて判明しました。
センタードリラーを使うなら、ウェーブ製のプラ棒がオススメである!ということです。
ただ正直なところ、手に入れやすいのは圧倒的にタミヤ製なのです。地方の家電量販店のプラモデルコーナーにはタミヤ製のプラ棒は置いてありますが、ウェーブ製はあまり置いていないのです。今回ウェーブ製のプラ棒はネット通販で入手しました。ウェーブ製のプラ棒は多種多様に展開しているのですが、今回扱ったいわゆる普通の丸棒は人気のためか、かなり品薄になっています。
肝心のプラ棒の入手製がよくないのですが、センタードリラーの精度は非常に素晴らしいものでした。