今年、2020年も半分が過ぎようとしています。

この半年間、様々なことが世間でもありましたが、今年は2020年です。

古の特撮好きは、この2020年を待ち望んでいたのです。

なぜって?

『2020年の挑戦』

2020年の挑戦と聞いて、ピンとくる人はもう今年が始まった瞬間から意識をしていたでしょう。

2020年の挑戦とは、円谷プロが誇るウルトラシリーズ第1作『ウルトラQ』19話のサブタイトル。

ウルトラQとは

OPのナレーションも特徴的です。

ウルトラQとは、1966年に放映された特撮番組。ウルトラマンを始めとする、光の国の巨人が地球で怪獣と戦うという、今なお愛されるウルトラシリーズの記念すべき第1作。

しかし、ウルトラQには怪獣は登場するものの、正義の巨人はいっさい出てこない、というある意味異色のシリーズ。

登場するのも、怪獣だけでなく、大サル、宇宙人、大植物、幽体の少女、謎の列車などバラエティ豊か。

おそらくウルトラQを観たことがない人でもカネゴンやガラモンは知っているのでは?ちなみにガキ使が好きな人は浜ちゃんに似ているM1号も知っているはず。

シリーズ唯一のモノクロ作品でありながら、怪奇色溢れる演出、丁寧な合成処理、現代でも色褪せない脚本と、今なお根強い人気があります。

それでは本題『2020年の挑戦』

そんなウルトラQ19話『2020年の挑戦』は、こんなお話。

ある時、ジェット機や人間が突然消失してしまうという事件が頻発する。

主人公たちが調査をしていると、「2020年の挑戦」という本に書かれている事と一連の事件が酷似しているようだが…

どうやらゼリー状の液体が人間を消していることを突き止めるも主人公の万城目淳も消されてしまう。

このゼリー状の液体―消失エネルギー源―を操っていたのは異形の姿のケムール人だったのだ。

ケムール人は発達した医療により高度な知能や長寿を得たが健全な肉体の維持には限界のあり、2020年の未来から現代(これは放送当時の1960年代)健康な人間の身体を使って肉体の衰えを補おうと企んでいたのだった。(そのわりには、ケムール人はパトカーより速く走ることができる!)

ケムール人の身長は1.9mから30mまで可変なのです。ちなみに巨大なときよりも等身大の方が怖いです。

ケムール人の次なる標的はなんとヒロインの江戸川由利子。果たしてケムール人の野望を防ぐことはできるのだろうか…

と、まぁサスペンスな展開で繰り広げられるお話なのです。しかもモノクロの画面と合わさってなかなか描写が怖いのです。幼い頃にこの話を観た人は結構トラウマになっているという話も聞きます。

でも、そのケムール人が来た2020年についに人類は到達したのです。ウルトラQの放映当時から数えると約55年。当時から観ると現代はどのように映るのでしょうか。逆に今を生きる我々は、放送当時をどのように観るのでしょうか。そしてどんなことを思うのでしょうか。ちょっとしたロマンですね。

ちなみに、このケムール人のスーツアクターは古谷敏氏。かの有名なウルトラマンのスーツアクターです。氏の初スーツアクターがこのケムール人なのです。

あ、もちろん19話以外もウルトラQは面白い話がありますよ。

ちなみにウルトラQは現在以下の動画配信サイトで観られます。

バンダイチャンネル

あとはDVDレンタルなどですかね。

もしくは、BluRayやDVDを購入してしまう、という視聴方法もいいですね。

あとは6/20(土)からはウルトラシリーズ最新作『ウルトラマンZ』も放映スタートです。

ウルトラマンZ公式ページ