昨今の情勢の中、皆様いかがお過ごしでしょうか?

不要不急の外出を自粛する中で、おうちで何をして過ごしていますか?

おうちですることがないよー、とお嘆きのあなたに、「造形本」のススメです。

造形は好きだけど、どうやったらいいか分からないよー、というあなたに読んでほしい1冊です。

私が動物や怪獣をつくったりするのが大好きなので、動物のつくり方を紹介している本を紹介します。

表紙!この象さんは粘土だゾウ!

『粘土で作る!いきもの造形』

この本は、主に石粉粘土(石の粉が混ざった紙粘土みたいな粘土)やスカルピーというオーブン粘土(オーブンなどで焼くと固まる粘土)で恐竜や現生の生き物、架空の生き物まで魅力的に作られる竹内しんぜん氏の著書。

タイトルの通り、粘土で生き物の造形を1から教えてくれる本です。

主な内容は、表紙にも載っているアフリカゾウ、裏表紙に載っているナイルワニ、それと仔犬&仔猫セット、ドラゴン(セイレーン)の4種類の造形方法です。

裏表紙!スカルピーのナイルワニ!

アフリカゾウは石粉粘土、残りはスカルピーでの造形になります。

スカルピーは、ゼロから始めるには、入手方法も、焼成方法も多少手間がかかるので、初心者にはそこまでオススメできるものではないと、私は思いますが(あくまでミッキーの独断ですよ)、石粉粘土は、百均でも入手できるので、入門の敷居はそれほど高くないと思っています。

石粉粘土は、紙粘土に似た性質で、袋から出して放置すると、時間とともに乾燥していって硬くなります。ただ、紙粘土と違って、紙の繊維が入っておらず、石の粉が入っているので、ボソボソしにくく、細かい造形もできるし、乾燥後に紙やすりで磨いたり、カッターナイフなどで削ったりもできるので、個人的には、紙粘土よりもオススメなのです。石粉粘土は、気軽におうちで始めるにはもってこいだと思います。最初は特別な道具も必要なく、百均の粘土ベラや、つまようじ、竹串などで造形することも可能です。後々、粘土造形を続ける気になったところで専門的な道具は買いそろえていけばいいのです。

またこの本では、造形そのもの以外にも、作りたい生き物を捉える観察力の養い方や、つくった作品を複製するためのシリコーン型の作り方、などなど、この本1冊あれば、いわゆるガレージキットの作り方もある程度わかってしまう奥深さもあります。

制作工程の写真もたくさん掲載されているので、とても視覚的にわかりやすく、なんだか自分もつくっている気になってしまうのがこの本のすごいところです。

ちなみに著者の竹内氏は、15才のときにティラノサウルスとゴジラのガレージキットをつくって、ワンダーフェスティバルというイベントにディーラー参加している猛者でございます。造形に年齢は関係ないということを教えてくれますね。