さて前回、
ここまでできたので、この続きからです。
⑤尻尾の造形
尻尾は、様々なつくり方がありますが、今回はコスト優先のつくり方
サンペルカで輪をたくさんつくり、その輪をつなげていき尻尾を表現します。
なかにはダクトホースの芯を入れます。
その表面にゴムの表皮を貼り付けます。
本当は中まで発泡ウレタンを充填した尻尾をつくりたいですね。
胴体に仮付けしてバランス調整
⑥頭部の造形
怪獣の頭部はたいてい複雑な形状をしているので、粘土で原型をつくることが多いです。
ベジラもその例に漏れず、頭部は油粘土で原型をつくっています。
マケットの寸法から拡大したスチロールを芯にして粘土を盛り付けたり、削ったりしていきます。
原型ができたら型取り
頭部は複雑な形状をしているのでシリコーンで型を取るのがおすすめですが、石膏やポリでもできなくはないです。ちなみに今回はシリコーン。
切金を挿して分割線をつくります。
シリコーンを何層かにわたりかけます。2~3層くらいかけます。
最後の層にはガーゼなどを貼り込み強度をアップさせましょう。
その上からポリエステル樹脂をかけて、バックアップ(型の補強材)をつくります。
シリコーン型のみだとフニャフニャで型の形状を保てないのでこうしたものもつくってやります。
ポリ樹脂が硬化しきったら、型を外し、中の粘土をくり抜いて、型の完成です。
けっこう型取りは大変なのです。
ここからは着ぐるみの頭部づくりです。
頭部の型にラッテクスを塗ります。できるだけ均等の厚みになるように塗ります。
ラテックスが乾いたら、さらにラテックスをぬりかさねます。
だいたい10回程塗り重ねます。ガーゼなどで補強してもいいです。ただガーゼで補強すると口などを開けるギミックを仕込むと、動きに影響がでることもあるので注意が必要です。
ラテックスの塗り重ねが乾燥したら、FRPを裏打ちします。
FRPは頭蓋骨、ラッテクスは表皮ですね。
裏打ちができたら型を外すと頭部が出てきます。
あとは別でつくっておいた目や口内や牙などを頭部に仕込んで頭部は完成です。
頭部及び顔は、怪獣造形で一番力を入れるところだと思いますが、このようにつくっているわけですね。かなり手間と時間がかかるところです。
さて次回は完成まで駆け抜けます。乞うご期待!